DHCP サーバによる Windows DNS の更新 - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

DHCP サーバが Windows DNS サーバを更新するプロセスの概要です。

Windows DNS サーバを更新するための管理対象の DHCP サーバの構成には、Windows サーバと Address Manager の両方の構成が必要になります。
GSS-TSIG を使用する場合、Windows DNS サーバと DHCP サーバ間の安全な DDNS アップデートを確立するために Kerberos 認証と TSIG 鍵が使用されます。GSS-TSIG を使用するためには、DHCP サーバの Windows Kerberos データベースに Kerberos サービス プリンシパル (ユーザ アカウント) が定義されている必要があります。次の図は、DDNS アップデートが GSS-TSIG を使用して保護される方法を示します。

  1. DHCP クライアントは IP アドレスを要求します。
  2. DHCP サーバは、Kerberos サーバとセキュリティ コンテキストを交渉します。この交渉の際に、Kerberos は次の手順を実行します。
    • クライアント要求の受信および確認
    • Ticket Granting Ticket (TGT) の付与
    • サービス チケットの付与
  3. DHCP サーバは GSS-TSIG によって署名された DDNS アップデートを Microsoft Windows DNS サーバに送信します。アップデートには、次のレコードが含まれます。
    • 正引きゾーン:
      • A: アドレス レコード
      • TXT: テキスト レコード
    • 逆引きゾーン:
      • PTR: ポインタ レコード
  4. Windows DNS サーバは DDNS アップデートを確認し、完了を許可します。
  5. Windows DNS サーバは GSS-TSIG 署名済みの応答を DHCPサーバに送信して、アップデートを確認します。
  6. DHCP サーバが IP アドレスを割り当てます。