DHCP フェールオーバー パラメータの変更 - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

DHCP フェールオーバー ペアの各サーバに構成をデプロイすると、DHCP のフェールオーバー構成の使用が開始します。フェールオーバーは、ベスト プラクティスに基づくデフォルト値により構成されています。

サーバ レベルの DHCP サービス デプロイメント オプションを使用して、デフォルト設定を変更できます。これらのいずれかの設定を変更する必要がある場合、変更はプライマリ サーバでのみ行う必要があります。詳しくは、「DHCPv4 サービスのデプロイメント オプションの追加」を参照してください。

サーバ レベルで以下のフェールオーバー パラメータを構成してデフォルト値を変更します。
  • 負荷分散オーバーライド: プライマリ サーバまたはセカンダリ サーバが負荷分散をバイパスし、クライアントがピア サーバのサービスを受けていると推定される場合であってもクライアントに応答するタイミングを決定します。DHCP クライアントからのすべてのメッセージには secs フィールドが含まれ、クライアントが DHCP サーバとの接続を試行した時間が示されています。secs フィールドの値が負荷分散オーバーライド パラメータを超えている場合、DHCP サーバは負荷分散分割にかかわらず、常にクライアントに応答しようとします。デフォルト設定は 3 秒です。
  • 負荷分散分割: プライマリ サーバに対して、クライアント全体のどの範囲にサービスを提供する必要があるかを通知します。値 128 (アクティブ - アクティブ) は、両方のサーバが負荷を均等に分割し、どちらのサーバがアドレスを割り当てるかを負荷分散アルゴリズムを使用してケースごとに決定し、両方のサーバがクライアント要求に応答する必要があることを示します。負荷分散分割が 256 (アクティブ - パッシブ) に設定されている場合は、プライマリ サーバのみがクライアント要求に応答します。負荷分散分割の設定にかかわらず、通常、プライマリ サーバはフェールオーバー プールの使用可能なアドレスのうち 50% しか保持せず、セカンダリ サーバが通常は要求に応答しない場合であっても、残りの半分のアドレスはセカンダリ サーバが保持します。デフォルト設定は 128 です。
    注: 値 256 は以前のバージョンの DNS/DHCP サーバ では無効です。以前のバージョンの DNS/DHCP サーバでは、このオプションを値 255 として構成します。
  • MCLT (最大クライアント リード タイム): 一方のサーバがもう一方のサーバに問い合わせることなく、ピアによって割り当てられたリースを延長できる最大時間を決定します。また、MCLT は障害が発生したサーバの復旧期間です。そのため、サーバ障害の後、通常のフェールオーバー動作に戻るための時間を MCLT によって増やします。デフォルト設定は 1800 秒です。
  • 最大応答遅延: ピア サーバがパートナからのメッセージを受け取らず、パートナで障害が発生したと見なすまでの待機時間を定義します。この時間は、ピアが応答していないことをサーバが認識した場合でも、一時的な障害によってフェールオーバー関係が中止されることを避けるため、十分な長さにしておく必要があります。デフォルト設定は 60 秒です。
  • 受信確認なしでの最大アップデート回数: この設定により、DHCP サーバが受信確認なしで送信できるバインディング アップデートの回数を定義します。デフォルト設定の更新回数は 10 回です。
注: プライマリ サーバは TCP ポート 647 を使用してセカンダリ サーバと通信し、セカンダリ サーバはポート 847 を使用してプライマリ サーバと通信します。これらのポート番号を構成することはできません。