ストリーミング レプリケーション - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

Address Manager v9.0.0 には、ストリーミング レプリケーションによるデータベース レプリケーションへの機能改善が実装されました。

前のリリースでは、データベース レプリケーションは、プライマリ サーバからスタンバイ サーバへ情報を伝達するため、WAL ファイルのファイルベース ログ配布を採用していました。データベース レプリケーションを構成するには、ディスク使用率ベースの WAL ファイルしきい値を構成する必要があります。スタンバイ サーバが WAL ファイルを処理できないせいで WAL ファイルしきい値制限に到達した場合、プライマリ サーバはスタンバイ サーバとのレプリケーションを解除します。フェールオーバーを実行すると、プライマリ Address Manager サーバが再起動され、サービスの実行が中断される可能性があります。レプリケーション中に Address Manager サーバへのアップデートが必要な場合、レプリケーションを解除し、アップデートを各 Address Manager サーバに適用して、レプリケーション環境を再構築する必要があります。

ストリーミング レプリケーションでは、フェールオーバー中のダウンタイムがほぼゼロで、スタンバイ サーバで常に最新情報が更新されるという利点があるため、フェールオーバーの時間が短縮され、災害復旧時の信頼性が高まります。ディスク使用率 WAL ファイルしきい値は廃止され、遅延しきい値に置き換えられました。その定義は、プライマリ サーバの裏でスタンバイが遅延する期間によります。特定のスタンバイ サーバの遅延しきい値に到達すると、イベント ログまたは SNMP トラップによりアラートが生成され、レプリケーション セットアップに問題があることが管理者に通知されるため、必要に応じた適切な対応が可能になります。フェールオーバーが実行されても、プライマリ Address Manager サーバは再起動せず、API サービスを含め各種サービスはそのまま実行可能です。ストリーミング レプリケーションには、グレースフル フェールオーバーも導入され、フェールオーバーが実行される前にレプリケーションの遅延が 0 秒に到達するようになりました。Address Manager 管理者がフェールオーバーを直ちに実行する必要がある場合、グレースフル フェールオーバーを上書きして強制フェールオーバーを実行できます。ストリーミング レプリケーションには、レプリケーションを解除せずに Address Manager アップデートをレプリケーション中のすべてのサーバに適用する機能も実装されました。アップデートをプライマリ サーバに適用すると、接続されたスタンバイ サーバにも適用されます。

データベース レプリケーションの詳細については、「Address Manager 災害復旧のためのデータベースのレプリケーション」を参照してください。