データベース レプリケーションによる Address Manager のスケーラビリティ - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

サーバ間の遅延が極めて短いレプリケーション環境では、プライマリ サーバとスタンバイ サーバでアクションを実行できます。例えば、プライマリ サーバとスタンバイ サーバが同じデータ センター内に存在し、オプションとして第 3 (ターシャリ) の Address Manager サーバが災害復旧用に別のデータ センターに配置されているとします。この環境では、プライマリ サーバとスタンバイ サーバの API および GUI を使用してアクションを実行できます。

プライマリ サーバは、アクティブ ノードに置いたままプライマリ データベースを維持します。スタンバイ サーバは、フェールオーバー時に備え、プライマリ データベースの最新のインスタンスを維持します。GUI または API インタラクションにより、スタンバイ サーバでアクションが実行されると、スタンバイ サーバはすべてのデータベース要求をプライマリ サーバのデータベースに転送し、その要求はプライマリ データベースで処理されます。この情報は、スタンバイ サーバが最新の状態を保つように、スタンバイ サーバにも複製されます。



スタンバイ サーバとプライマリ サーバを使用する場合、情報を処理するデータベースはプライマリ サーバにあるため、アクションはプライマリ サーバで先に実行されます。サーバ間の遅延が 0ms に近く、最大でも 5ms の場合にのみ、プライマリ サーバとスタンバイ サーバでアクションを実行することを推奨します。遅延が 5ms を超える場合、スタンバイ サーバでパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

この例で災害復旧事態が発生し、別のデータ センターにあるターシャリ サーバにフェールオーバーする必要がある場合、フェールオーバーが成功した時点でプライマリ サーバのみでアクションを実行する必要があります。両データ センター間の遅延は、サーバのパフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。