データベース レプリケーションのフェールオーバー動作 - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

このセクションでは、データベース レプリケーションのフェールオーバー実行時の動作について説明します。

データベース レプリケーションのフェールオーバーが開始されると、現在のプライマリ サーバのユーザ インターフェイスに、フェールオーバーが進行中で、フェールオーバーが正常に完了するまでサービスが一時的に無効になることを示すバナーが表示されます。このバナーは、現在のプライマリ サーバのユーザ インターフェイスにログイン中のユーザ全員に表示されます。

フェールオーバー中のサービスへの影響

レプリケーションのフェールオーバーは、以下のサービスに影響を与えます。
  • 通知処理: 現在のプライマリサーバは通知ファイルの処理を一時的に停止します。フェールオーバー中は、古いプライマリ サーバの既存の通知は新しいプライマリ サーバにコピーされます。フェールオーバー中に DNS/DHCP サーバから新しく作成された通知は、DNS/DHCP サーバのキューに保存されます。フェールオーバーが実行され、新しいプライマリ サーバがオンライン状態になると、DNS/DHCP サーバのキューに入った通知は新しいプライマリ サーバに送信され、通知処理が再開します。
  • 移行: 現在のプライマリ サーバは現在進行中の移行タスクを停止します。フェールオーバーが実行され、新しいプライマリ サーバがオンライン状態になったら、新しいプライマリ サーバに移行済みのコンテンツを確認し、未適用の移行コンテンツを再適用する必要があります。
  • IP の検知と照合: 現在のプライマリ サーバは、スケジュールされた IP 照合ポリシーを一時的に無効にします。新しいスケジュールされた照合ポリシーは起動せず、現在進行中の照合ポリシーは、グレースフル フェールオーバーが開始されるか (遅延が 0 秒でデプロイメントが進行中ではないとき)、 または強制フェールオーバーが開始されるまで引き続き実行されます。フェールオーバーが実行され新しいプライマリ サーバがオンラインになると、スケジュールされた IP 照合ポリシーは新しいプライマリ サーバで再有効化されます。フェールオーバー中に中断された照合ポリシーを再実行するか、照合ポリシーがスケジュールされている場合は次回の実行まで待機する必要があります。
  • スケジュール デプロイメント: 現在のプライマリ サーバは一時的にスケジュール デプロイメントを無効にします。新しいデプロイメントは起動せず、現在進行中のデプロイメントは、強制フェールオーバーが開始されない限りフェールオーバーが開始されるまで進行し続けます。フェールオーバーが実行され新しいプライマリ サーバがオンラインになると、スケジュールされた IP 照合ポリシーは新しいプライマリ サーバで再有効化されます。
  • デプロイメント: 現在のプライマリ サーバは一時的に手動デプロイメントを実行する機能を無効にします。現在進行中のデプロイメントは、強制フェールオーバーが開始されない限りフェールオーバーが開始されるまで進行し続けます。フェールオーバーが実行され新しいプライマリ サーバがオンラインになると、手動デプロイメントを実行する機能は新しいプライマリ サーバで再有効化されます。
  • API: Address Manager API サービスは、現在のプライマリ サーバで引き続き実行されますが、デプロイメント タスクを開始する API メソッドは実行できません。SOAP API 呼び出しを使用してデプロイメント タスクを開始しようとすると、Address Manager サーバは 503 エラーを返し、「デプロイヤサービスを使用できません」というメッセージは表示されません。 SOAP API 呼び出しを使用してデプロイメント タスクを開始しようとすると、Address Manager サーバは 503 エラーを返し、「デプロイヤサービスを使用できません」というメッセージが表示されます。その他の API 呼び出しは実行可能で、グレースフル フェールオーバーが開始されるか、強制フェールオーバーが開始されるまで引き続き処理されます。フェールオーバーが実行され新しいプライマリ サーバがオンラインになると、API サービスは新しいプライマリ サーバで再有効化されます。

フェールオーバー中の障害

レプリケーション中のいずれかのプライマリまたはスタンバイ サーバで中断がある場合、次のシナリオが発生します。
  • ターゲット スタンバイ サーバで問題が発生することにより、ターゲット スタンバイ サーバにフェールオーバーできない (1 台のスタンバイ サーバ)

    フェールオーバーが開始されても、スタンバイ サーバの障害によりプライマリ サーバをスタンバイ サーバのみにフェールオーバーできない場合、プライマリ サーバはフェールオーバーを停止し、スタンバイ サーバでのレプリケーションを解除します。プライマリ サーバはスタンドアロン サーバになり、スタンバイ サーバは削除済みのスタンバイ サーバになります。サービスはスタンドアロン サーバで再有効化されます。

  • ターゲット スタンバイ サーバで問題が発生することにより、ターゲット スタンバイ サーバにフェールオーバーできない (2 台のスタンバイ サーバ)

    フェールオーバーが開始されても、スタンバイ サーバの障害によりプライマリ サーバを選択したスタンバイ サーバにフェールオーバーできない場合、プライマリ サーバは選択したスタンバイ サーバへのフェールオーバーを停止し、選択したスタンバイ サーバをデータベース レプリケーション クラスタから削除します。サービスはプライマリ サーバで再有効化され、データベース レプリケーションは単一のスタンバイ サーバで処理を再開します。

  • ターゲット スタンバイ サーバへのフェールオーバーは成功しても、セカンダリ スタンバイ サーバで問題が発生することにより、セカンダリ スタンバイ サーバに接続できない (2 台のスタンバイ サーバ)

    フェールオーバーが開始されても、セカンダリ スタンバイ サーバの障害によりプライマリ サーバをセカンダリ スタンバイ サーバにレプリケーションできない場合、プライマリ サーバはターゲット スタンバイ サーバへのフェールオーバーを継続します。プライマリ サーバがターゲット スタンバイ サーバへ正常にフェールオーバーされると、新しいプライマリ サーバはセカンダリ スタンバイ サーバをデータベース レプリケーション クラスタから削除します。サービスはプライマリ サーバで再有効化され、データベース レプリケーションは単一のスタンバイ サーバで処理を再開します。

  • ターゲット スタンバイ サーバへのフェールオーバーは成功しても、古いプライマリ サーバで問題が発生することにより、古いプライマリ サーバに接続できない (2 台のスタンバイ サーバ)

    フェールオーバーが正常に実行されても、古いプライマリ サーバで問題が発生することにより、新しいプライマリ サーバを古いプライマリ サーバに接続できない場合、新しいプライマリ サーバは古いプライマリ サーバ (現在はスタンバイ サーバ) をデータベース レプリケーション クラスタから削除します。Address Manager サービスは古いプライマリ サーバでシャットダウンされたままとなります。サービスはプライマリ サーバで再有効化され、データベース レプリケーションは単一のスタンバイ サーバで処理を再開します。

  • ターゲット スタンバイ サーバへのフェールオーバーは成功しても、古いプライマリおよびセカンダリ スタンバイ サーバで問題が発生することにより、古いプライマリまたはセカンダリ スタンバイ サーバに接続できない (2 台のスタンバイ サーバ)

    フェールオーバーが正常に実行されても、古いプライマリおよびセカンダリ スタンバイ サーバで問題が発生することにより、新しいプライマリ サーバを古いプライマリまたはセカンダリ スタンバイ サーバに接続できない場合、新しいプライマリ サーバは他の 2 台のサーバとのレプリケーションを解除します。新しいプライマリ サーバはスタンドアロン サーバになり、古いプライマリ (現在はスタンバイ サーバ) およびセカンダリ サーバは削除済みのスタンバイ サーバになります。Address Manager サービスは古いプライマリ サーバでシャットダウンされたままとなります。サービスはスタンドアロン サーバで再有効化されます。

フェールオーバー中に問題が発生した場合、BlueCat カスタマー ケアにお問い合わせください。