フェールオーバー状態の概要 - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

DHCP フェールオーバー ピアはサーバ状態内で動作します。これらの状態によって、DHCP フェールオーバー サーバがピア サーバとどのように連携するかまたは連携しないか、通常のサーバ動作をどのように管理するか、2 つのサーバが通信できないときにどのように動作を管理するかが決まります。

3 つの DHCP フェールオーバー状態があります。サーバの現在の状態に基づいて、任意の動作に対してピアが行うまたは行わないアクションを予想し、これらの制約を考慮した動作を行うことができます。
  • 通常状態: DHCP フェールオーバー サーバの標準稼働状態。この状態では、両方のサーバが互いに通信できます。
  • 通信中断状態: この状態になると、サーバは互いに通信できなくなり、また、どちらのサーバも相手側の状態を認識できません。この状態では、すべての操作において、他の DHCP サーバが稼働していてアドレスのリースを行うと仮定されます。

    サーバは通信中断状態になると、アドレス リースの割り当て方法を変更します。既存のリースの更新を最初に試行するクライアントは、通常のリース時間の残り時間に最大クライアント リード タイム (MCLT) の値を加えた期間、新しいリースを受け取ります。その後のリースは MCLT の間の分配のみが行われ、クライアントはリース更新を付与されず、その代わりに常に新しいアドレスのリースを受け取ります。クライアントが手動でアドレス リースをリリースすると、サーバが通常状態に戻るまでの間、そのアドレスは放棄されます。

    通信中断状態のデメリットはすぐに現れます。クライアントに付与される (MCLT) リース時間が短く、リースが更新されない場合、アドレス プールが短時間で枯渇し、ネットワーク トラフィック レベルが増加します。

  • パートナ ダウン状態: フェールオーバー ピアがダウンした場合、DNS/DHCP サーバ管理コンソールの追加構成モードで dhcp force-partn-down-state コマンドを使用して、動作中のピアをパートナ ダウン状態に手動で変更する必要があります。dhcp force-partn-down-state コマンドの使用前にプライマリ サーバであったかどうかにかかわらず、残っているサーバがプライマリ サーバになります。動作中のサーバは引き続きリースを MCLT の間分配しますが、リースを更新します。また、このサーバは期限切れ、リセット済み、リリース済みのリースをすべて再利用し、未使用アドレス プール全体を割り当てに使用することができます。パートナがオンラインに復帰しても、このサーバがそのままプライマリ サーバになります。