参考:一括 DNS更新 CSV ファイル - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0
カンマ区切り値 (CSV) ファイル内の各行はリソース レコードを表します。各行の後には改行を挿入する必要があり、最大 5,000 行をファイルに含めることができます。カンマ区切り値はデータの列を表します。ただし、列見出しを CSV ファイルに含めることはできません。例:
action, recordname, TTL, recordtype, rdata, comment, user-defined field name=value, user-defined field name n=value,...
ファイル内の行をコメント アウトすることはできません。各行に以下の列が含まれます。
説明
action レコードで実行する処理。有効な値は、addupdate、および delete です。この列は存在する必要があり、値を含んでいる必要があります。
  • add は、新しいリソース レコードを作成します。
  • update は、ほとんどのリソース レコード タイプの場合、TTL、コメント、ユーザ定義フィールドのみを変更します。CNAME レコードの場合、update は CNAME レコードが参照するホスト レコードのみを変更します。A レコードの場合、update はレコードの IPv4 アドレスに対する変更を無視します。
  • delete は、リソース レコードを削除します。Address Manager でレコードが見つからなかった場合は、サーバ ログに file-not-found エラーが出力され、エラー処理オプション [更新の中止] と [エラーがあるレコードをスキップして更新を続行] は、このアクションとは関係ありません。複数の IP アドレスを含むレコードを削除するには、* アスタリスクを使用してアドレスを指定します。
recordname リソース レコードの名前。この列は存在する必要があり、値は含んでいても含んでいなくてもかまいません。
  • バルク更新をゾーン レベルで実行する場合、この列を空白にすると、リソース レコード名をゾーンと同じにすることができます。レコード名は、Address Manager では (ゾーンと同じ) ように表示されます。
  • バルク更新をビュー レベルで実行する場合、この列に値を入力する必要があります。バルク DNS 更新で、ビュー レベルから (ゾーンと同じ) のレコード名のレコードを作成することはできません。
リソース レコード名が命名ポリシーで管理されている場合は、ポリシーの要件に合う名前を指定する必要があります。CSV ファイルで増分値を指定するには、# (シャープ) 記号を使用します。

レコード名の指定方法は、バルク更新をどこから実行するかによって異なります。

  • バルク更新をビュー レベルで実行する場合、FQDN を指定します。Address Manager では、すべてのレコード名がドット区切りではないものと見なされます。

    例えば、add, host1.example.com., 3600, A, 192.168.0.2 では、ホスト レコード host1.example.com が追加されます。

  • バルク更新をゾーン レベルで実行する場合、レコード名は相対名または FQDN で指定します。末尾がドットの名前は、ドット区切りの名前を含めることができない絶対名と見なされます。末尾がドットではない名前は相対名と見なされ、ドットを含めることができます。

    例えば、add, host2, 3600, A, 192.168.0.3 では、ホスト レコード host2.example.com が追加されます。

    例えば、add, host3.example.com., 3600, A, 192.168.0.4 では、ホスト レコード host3.example.com が追加されます。

TTL リソース レコードの TTL (time-to-live) 値 (秒)。この列は存在する必要がありますが、空白のままにすることができます。列を空白のままにするには、カンマとカンマの間に列を区切るスペースを残します。
recordtype リソース レコードのタイプ。有効な値は、A、AAAA、CNAME、MX、SRV、HINFO、TXT、NAPTR です。次のジェネリック レコード タイプも有効です。A6AFSDBAPLCAACERTDHCIDDNAMEDSIPSECISDNKEYKXLOCMBMGMINFOMRNSNSAPPTRPXRPRTSINKSPFSSHFPTLSAWKSX25この列は存在する必要があり、値を含んでいる必要があります。
rdata リソース レコードを定義するためのデータ。rdata で複数のパラメータを指定する場合は、値をスペースで区切ります。この列は存在する必要があり、値を含んでいる必要があります。
comment リソース レコードについて説明するテキスト文字列。Address Manager にレコードを追加した後、リソース レコードの [詳細] タブを表示すると、[コメント] フィールドにこの文字列が表示されます。この列はオプションです。レコードにユーザ定義フィールドを追加する場合、この列は存在する必要がありますが、空白のままにすることができます。列を空白のままにするには、カンマとカンマの間に列を区切るスペースを残します。
user-defined field name ユーザ定義フィールドの名前と値。この列はオプションです。ユーザ定義フィールド値は各行に無制限に追加できます。ユーザ定義フィールドは Address Manager にすでに存在している必要があります。ユーザ定義フィールドの名前は、Address Manager で表示されるとおりに指定する必要があります。値は、このフィールドに対して定義されている値のタイプと一致している必要があります。ユーザ定義フィールドの詳細については、「オブジェクト タイプおよびユーザ定義フィールド」を参照してください。

リソース レコード データ

rdata フィールドには、追加、更新、または削除されるリソース レコードのパラメータが含まれています。レコードを追加する場合、これらのパラメータによってレコードが定義されます。レコードを更新または削除する場合、これらのパラメータを使用して、更新または削除するレコードが検索されます。レコードを更新または削除するには、すべてのパラメータが既存のレコードと一致している必要があります。
レコード タイプ rdata
A ホスト レコードの IPv4 アドレスを指定します。

例:192.168.188.200

AAAA ホスト レコードの IPv6 アドレスを指定します。

例:2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334 または 2001:db8:85a3::8a2e:370:7334

CNAME 別名レコードのホストを指定します。

例: host1.example.com

MX メール エクスチェンジャ レコードの優先度とホスト名を、各値の間にシングル スペースを入れて指定します。

例:10 mail.example.com

SRV サービス レコードの優先度、ウェイト、およびホストを、各値の間にシングル スペースを入れて指定します。

例:10 50 5050 host1.example.com

値を空白のままにするには、0 (ゼロ) を値として使用します。

この例では、優先度とウェイトの値が 0 (ゼロ) に設定されます。0 0 5050 host1.example.com

HINFO ホスト情報レコードの中央処理装置とオペレーティング システムを、各値の間にシングル スペースを入れて指定します。各値の中にスペースを含めるには、rdata 文字列全体を「引用符」で囲む必要があります。文字列を含む値は、引用符で ““二重”” に囲む必要があります。

例: """Dual 1.2Ghz"" ""Linux 7.1"""

TXT テキスト レコードのテキスト文字列を指定します。

例:This is a text record

NAPTR 命名権威ポインタ レコードの順序、優先度、フラグ サービス、正規表現、および置換を指定します。

例:100 10 A E2U+email !^.*$!mailto:information@example.com!i .

ジェネリック レコード タイプ レコード タイプの rdata 文字列を指定します。必須である rdata 文字列に対する各レコードタイプの RFC を参照します。

CSV の例

コメントとユーザ定義フィールドを含むホスト レコードを追加する場合:

add, host1.example.com., 3600, A, 192.168.0.1, A Host record, Location=Toronto
コメントを含まず、ユーザ定義フィールドを含むホスト レコードを追加する場合:
add, host2.example.com., 3600, A, 192.168.0.2, , Location=New York
複数の IPv4 アドレスを含むホスト レコードを追加する場合:
add, host3.example.com., 3600, A, 192.168.0.2
add, host3.example.com., 3600, A, 192.168.0.3
add, host3.example.com., 3600, A, 192.168.0.4
ポート値が空白の SRV レコードを追加する場合:
add, srv.example.com., 3600, SRV, 10 0 50 host1.example.com, An SRV record
IPv6 アドレスの AAAA レコードを追加する場合:
add, host4.example.com., 3600, AAAA, FD3B:4F43:E610:0:1322:33FF:FE44:5566
ホスト レコードの TTL とコメントを更新する場合:
update, host1.example.com., 7200, A, 192.168.0.1, Updated the TTL
複数の IP アドレスを含む可能性があるホスト レコードを削除する場合:
delete, host1.example.com., 7200, A, *