追加の IP アドレス - BlueCat Integrity - 9.5.0

管理ガイド

Locale
日本語
Product name
BlueCat Integrity
Version
9.5.0

このセクションでは、DNS サービスの負荷分散のために管理対象の DNS/DHCP サーバ のサービス インターフェイス (デフォルトでは eth0) に複数の IP サービス アドレス、ループバック アドレス、ネットワーク ルートを追加する方法について説明します。

追加の DNS サービス アドレスを使用すると、古い DNS サーバを 1 台のサーバに統合するとき、古い IP アドレスを使用している可能性のある構成を崩すことなく、柔軟で集中的な制御を行うことができます。

  • IPv4 および IPv6 アドレスは、最大 400 の組み合わせを追加できます。
  • 追加の IP アドレスは、どのサービス インターフェイスでも構成でき、これには、VLAN インターフェイス、ボンディング インターフェイス (bond0) をはじめとする物理 eth0 インターフェイスが含まれます。VLAN およびボンド インターフェイスの管理の詳細については、「VLAN タグ付け」を参照してください。
  • IP アドレスが一意であり、ネットワーク上のその他のサーバ インターフェイスの IP と競合していないことを確認します。
  • DNS/DHCP サーバ を交換する場合にサービスをリセットすると、インターフェイス/追加の IP アドレス サービス タイプは無効になりますが、リストから IP アドレスは削除されません。
重要: このサービスは、xHA ペアで動作している DNS/DHCP サーバでは構成できません。

サービス アドレス

DNS サーバのインターフェイスに複数のサービス アドレスを割り当てたくなる理由はたくさんあります。

  • DNS サーバ間を移行する: データを 1 つの DNS サーバから別のサーバに移行するときに、古い DNS サーバの IPアドレスにクライアントが一定期間アクセスできるようにする必要がある場合があります。
  • DNS サーバを廃止する: 同様に、統合などの理由で DNS サーバを廃止するときも、古いサーバの IPアドレスで構成されているクライアントを見分けるのが難しくなる可能性があります。古い DNS サーバの IPアドレスをアクティブな DNS サーバに追加することにより、クライアントはネットワークを中断させることなく、構成された IP アドレスを継続して使用できます。
  • 複数のネットワークを待ち受ける: デフォルトでは、BlueCat DNS サーバは eth0 (eth0 と eth3 が一緒にボンディングされている場合は bond0) で着信 DNS トラフィックを待ち受けます。通常、異なるサブネットに配置された DNS クライアントは、ルーティングされたネットワークを DNS サーバへの接続に使用します。しかし、一部の環境では、セキュリティ上または他の理由でネットワークが分割されていることがあり、DNS サーバにルーティングできるパスがないサブネットがある可能性があります。このような場合、1 つ以上のサービス IP アドレスを BlueCat DNS サーバに追加すれば、必要なすべてのネットワークを待ち受けることができるようになります。
    注: 複数の IP サービス アドレスを持つ DHCP を実行しているお客様は、一部のシナリオで DHCP サービスに影響する場合があるという点にご注意ください。詳しくは、「複数の IP サービス アドレスを持つ DHCP」を参照してください。

ループバック アドレス

一部の環境では、DNS サーバがロード バランサ グループの内側に配置されており、クライアント要求が最も近い DNS サーバに送信されます。ロード バランサが DNS サーバとの通信を正常に行えるように、ロード バランサの IP アドレスを DNS サーバのループバック アドレスとして追加する必要があります。

ネットワーク ルート

ネットワーク ルートを構成すると、システムが特定の IP アドレス向けのパケットを送信する場所を指定しやすくなり、ネットワークの効率性を高めることができます。ネットワーク ルートの構成に基づいて、DNS/DHCP サーバ に送信されるパケットを他のネットワークへ経路変更できます。