以下では、Address Manager で構成可能な DHCPv4 サービス オプションを説明します。
DHCPv4 サービス オプションは、オプションが設定されたスコープ内で割り当てられるリースに関連します。
DHCPv4 サービス オプション | 説明 |
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デフォルト リース時間 | DHCP クライアントに提供されるデフォルト リース時間を指定します。 |
最大リース時間 | DHCP クライアントに付与される最長可能リース時間を指定します。 |
最小リース時間 | DHCP クライアントに付与される最短可能リース時間を指定します。 |
クライアントの更新 | このクライアントに対して DDNS レコードを保持するために、クライアントの更新を使用する必要があるかどうか示します。選択すると、クライアントはサーバでそれ自体の DNS レコードを更新します。選択しない場合は、DHCP サーバによって更新が実行されます。このオプションは、DHCP で DDNS アップデートを実行する場合は必須です。 |
DDNS ドメイン名 | DHCP サーバによって動的に更新される完全修飾 DNS 名を作成するときに、このクライアントのホスト名に追加されるドメイン名を指定します。 |
DDNS ホスト名 | このクライアントの DDNS アップデートに使用されるホスト名を指定します。値が指定されていない場合、DHCP クライアントで指定されたホスト名が使用されます。[一般] セクションで、次のパラメータを定義します。
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DDNS 逆ドメイン名 | 完全修飾逆 DNS 名を作成するときに、クライアントの (逆の) IP アドレスに追加されるドメイン名を指定します。デフォルトでは、この値は in-addr.arpa です。 |
DDNS TTL | DDNS レコードのデフォルト TTL を 0 ~ 4,294,967,295 秒の整数値で指定します。この値は秒、分、時間、または日の単位で設定できます。 |
DDNS アップデート | リースが確認されたときに、サーバが DDNS アップデートを試みるかどうかを示します。 |
Ping 確認 | サーバで ICMP の「ping」を使用して、DHCP クライアントに非アクティブな IP アドレスのみが提供されるようにするかどうかを示します。デフォルトでは、Ping 確認はグローバルに有効になっています。 |
常にブロードキャスト | 他の方法では応答を受信しない一部のクライアントのために、サーバの応答を常にブロードキャストするよう設定します。 |
常に応答 (RFC 1048) | サーバが常に RFC 1048 スタイルで応答する必要があることを示します。これは、クライアントが RFC 1048 スタイル要求を行わない場合でも適用されます。 |
動的 BOOTP リース期間 | このリース期間を過ぎると、BOOTP クライアントがオフラインと見なされることを示します。0 ~ 4,294,967,295 秒の整数値で指定します。この値は秒、分、時間、または日の単位で設定できます。 |
ファイル名 | クライアントによってロードされる初期ブート ファイルの名前です。ブート ファイルは、一般的に TFTP によってクライアントで使用できます。 |
リース ホスト名の取得 | 選択すると、サーバは各クライアントのドメイン名を検索し、ゾーンからの情報を使用してクライアントのホスト名オプションを設定します。 |
最小秒数 | DHCP サーバがクライアント要求に応答する前に待機する時間を指定します。1 に設定すると、常に最初の要求ではなく 2 番目の要求が応答されます。これは、プライマリ DHCP サーバが最初の要求に応答できるように、セカンダリ DHCP サーバを設定する場合に役立ちます。0 ~ 255 の整数で指定します。 |
次のサーバ | ブート ファイルを検索するサーバを指定します。 |
サーバ識別子 | DHCP サーバ識別子オプションでクライアントに送信された値をオーバーライドします。これは、DHCP サーバにすでに割り当てられている有効な IP アドレスである必要があります。この値は通常は自動的に設定されるため、このオプションの使用は非推奨です。 注:
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サイト オプション空間 | 特定の DHCP スコープのサイト オプション空間を設定します。このオプションは、DHCP Raw オプションのオプション空間定義のデプロイメントと併用する場合にのみ役立ちます。 |
Stash エージェント オプション | このチェックボックスを選択すると、クライアントは最初の DHCPREQUEST メッセージの DHCP エージェント情報を後続のすべてのメッセージに含めるようになります。 |
アップデートの最適化 | 選択すると、DHCP サーバはクライアントのリースが更新されるたびに DDNS アップデートを試行するのではなく、クライアント情報が変更されたと思われる場合にのみ試行します。 |
静的リースのアップデート | 有効にすると、DHCP サーバが静的 (DHCP 予約済み) リースの DDNS アップデートも実行します。 |
デフォルト ルートのリースの使用 | 選択すると、ゲートウェイの実際のアドレスではなく、クライアント自身の IP アドレスがルータ アドレスとして送信されます。これにより、ルータがプロキシ ARP 用に設定されている場合、すべての IP アドレスに対して Windows クライアントの ARP を作成できます。 |
クライアントごとに 1 つのリース | 選択すると、サーバが新しい DHCPREQUEST メッセージを受信したときに、クライアントの既存のリースをすべてクリアします。これにより、インターフェイスがセグメントで一度に 1 つのリースのみ取得するようにします。 |
MAC プールの許可 | 選択した MAC プールが DHCP サービスにアクセスすることを許可します。このオプションが設定されると、選択した MAC プールに属していない MAC アドレスは自動的に却下されます。このオプションのインスタンスを複数追加し、DHCP サービスを複数の MAC プールのメンバにすることができます。 |
MAC プールの却下 | 指定した MAC プールに対する DHCP サービスを、MAC プールがアクティブな場合も却下します。DHCP 予約はこのオプションより優先されます。 |
未知の MAC アドレスの却下 | 未知の MAC アドレスによる DHCP サービスの使用を、DHCP サービスがアクティブな場合も却下します。 |
負荷分散オーバーライド | プライマリ サーバまたはセカンダリ サーバが負荷分散をバイパスし、クライアントがピア サーバのサービスを受けていると推定される場合であってもクライアントに応答するタイミングを決定します。DHCP クライアントからのすべてのメッセージには secs フィールドが含まれ、クライアントが DHCP サーバとの接続を試行した時間が示されています。secs フィールドの値が負荷分散オーバーライド パラメータを超えている場合、DHCP サーバは負荷分散分割にかかわらず、常にクライアントに応答しようとします。デフォルト設定は 3 秒です。 |
負荷分散分割 | プライマリ サーバに対して、クライアント全体のどの範囲にサービスを提供する必要があるかを通知します。値 128 (アクティブ - アクティブ) は、両方のサーバが負荷を均等に分割し、どちらのサーバがアドレスを割り当てるかを負荷分散アルゴリズムを使用してケースごとに決定し、両方のサーバがクライアント要求に応答する必要があることを示します。負荷分散分割が 256 (アクティブ - パッシブ) に設定されている場合は、プライマリ サーバのみがクライアント要求に応答します。負荷分散分割の設定にかかわらず、通常、プライマリ サーバはフェールオーバー プールの使用可能なアドレスのうち 50% しか保持せず、セカンダリ サーバが通常は要求に応答しない場合であっても、残りの半分のアドレスはセカンダリ サーバが保持します。デフォルト設定は 128 です。 注: 値 256 は以前のバージョンの DNS/DHCP サーバ では無効です。以前のバージョンの DNS/DHCP サーバでは、このオプションを値 255 として構成します。
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最大クライアント リード タイム | 一方のサーバがもう一方のサーバに問い合わせることなく、ピアによって割り当てられたリースを延長できる最大時間を決定します。また、MCLT は障害が発生したサーバの復旧期間です。そのため、サーバ障害の後、通常のフェールオーバー動作に戻るための時間を MCLT によって増やします。デフォルト設定は 1800 秒です。 |
最大応答遅延 | ピア サーバがパートナからのメッセージを受け取らず、パートナで障害が発生したと見なすまでの待機時間を定義します。この時間は、ピアが応答していないことをサーバが認識した場合でも、一時的な障害によってフェールオーバー関係が中止されることを避けるため、十分な長さにしておく必要があります。デフォルト設定は 60 秒です。 |
受信確認なしでの最大アップデート回数 | この設定により、DHCP サーバが受信確認なしで送信できるバインディング アップデートの回数を定義します。デフォルト設定の更新回数は 10 回です。 |
次のクラス メンバの許可 | 特定のクラスの値に一致する DHCP クライアントが、オプションが設定されたレベルで IP アドレスを受け取ることを許可します。また、一致しないすべてのホストの IP アドレスの受け取りを却下します。このオプションを設定する前に、DHCP マッチ クラスが 1 つ以上作成されている必要があります。DHCP マッチ クラスの追加および編集の詳細については、「DHCP マッチ クラス」を参照してください。 |
次のクラス メンバの却下 | 特定のクラスに一致する DHCP クライアントのメンバが、オプションが設定されたレベルで IP アドレスを受け取ることを却下します。このクラスの値に一致しないすべてのクライアントは IP アドレスを受け取れません。このオプションを設定する前に、DHCP マッチ クラスが 1 つ以上作成されている必要があります。DHCP マッチ クラスの追加および編集の詳細については、「DHCP マッチ クラス」を参照してください。DHCP 予約はこのオプションの指定より優先されます。 |
アップデート競合検出 | このオプションが有効になっているときに DHCP サーバがクライアントの DDNS アップデートを実行すると、この DNS エントリを所有しているクライアントの DHCID を記録するための「ガード」 (TXT または DHCID) レコードが DNS に追加されます。他のクライアントはホスト名が同じであっても、DHCP によるこの DNS エントリのアップデートまたは削除は許可されません。このオプションはデフォルトで有効になっています。 重要: 構成レベルおよびサーバ レベルで構成する必要があるのは、[競合検出の更新] サービス オプションのみです。
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逆アップデートの実行 | DHCP でクライアントの逆 DNS アップデートを実行するかしないかを制御します。このオプションが存在しない場合、サーバはデフォルトで逆アップデートを実行します。逆アップデートを無効にしたい場合に、このオプションを使用します。
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動的 BOOTP クライアントを拒否 | BOOTP クライアントへの IP アドレスの割り当てを許可または却下します。有効な場合、IP アドレスの割り当てが却下されます。 |
DDNS アップデート スタイル | 特定のプロトコルで同一性を維持するガード レコードの種類を保証するため、DDNS アップデート スタイルを定義します。デュアルスタック混在モード (DSMM) 環境を構成するときは、このオプションを使用してください。IPv4 リースを提供する DHCP サーバのアップデート スタイルは、IPv6 理^巣を提供する DHCP サーバとは異なっていなければなりません。デフォルト設定は中間です。 重要:
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DDNS デュアルスタック混在モード | サーバが DSMM で動作するか否か、DDNS 競合の解決に DSMM ルールが適用されるか否かを定義します。デフォルト値は [無効] です。 重要:
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DDNS 別ガードが動的 | 別の DDNS アップデート スタイルを使用して生成された DHCID「ガード」レコードの存在が DNS 入力の上書きを許可するか否かを定義します。このオプションを有効にすると、静的入力は上書きされます。デフォルト値は [無効] です。 重要:
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DDNS ガード ID の一致が必須 | 対象 DHCID リソース レコードに関連付けられた DNS 入力の上書きを許可するため、DHCID リソース内のクライアント ID が DNS アップデートのクライアント ID に一致する必要があるか否かを定義します。デフォルト値は [有効] です。 重要:
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